スポーツをしているお子さまが訴える痛み
野球をしているお子さまが訴える痛み
野球をしているお子さまが訴える痛みは、肩、肘、腰に多く見られます。
肩や肘の場合は、投球動作や、送球動作においての痛みを訴えることが多いようです。
腰の場合は、捕球動作や、バットスイング時において痛みが走ることが多いようです。
肩や肘の場合は、筋肉だけに負荷がかかるわけではなく、関節を安定させるための靭帯や軟骨といった構成体に負担をかけていることもあり、痛む場所によっては血行障害を引き起こし、ボールを触ることすらままならないような状態となることすらあります。
また、手術といった手段をとらざるを得ないケースにもなります。
腰の場合、ウェイトトレーニング時に適切ではない形(=フォー厶)適切ではない行っていたり、必要以上の錘をかけ過ぎていたりすることで、腰の骨自体(=腰椎)や関節(=椎間関節)、背骨のクッションである椎間板を傷つけていたりして痛みを発生させていることがあります。
場合によっては、腰椎が骨折や分離してしまい、神経に触れてしまう恐れもありますから、ただの捻挫や筋挫傷と思わず、注意をする必要があります。
サッカーをしているお子さまが訴える痛み
サッカーをしているお子さまの中に、膝や股関節、太腿やふくらはぎにも痛みを訴えるケースはないでしょうか?
サッカーは、言わずとしれた手を使わない競技です。
それゆえ、足に関わる怪我や障害が多いことが特徴です。
当院での症例で多いのは代表例として膝の痛み、ふくらはぎの痛みがあります。
膝は、特に膝のお皿の下(=膝蓋骨下)で起きる膝蓋靭帯部分の痛み、膝関節自体の痛み、膝蓋骨の端の方の痛みがあります。
ふくらはぎに於いては、アキレス腱部、腓腹筋の膨隆部、ヒラメ筋への筋腱移行部に痛みを訴えることが多いです。
バスケットボールをしているお子さまが訴える痛み
バスケットボールをしているお子さまが訴える痛みの箇所としては、膝や脛(すね)の部分が挙げられます。
走ったり、ジャンプしたりと激しく動くバスケットボールは、時に身体を切り替えして相手からボールを奪ったり、急に止まったりという動作が続くことで、かなり膝やふくらはぎに強い負荷をかけます。
膝は、お皿の部分(=膝蓋骨)やその周囲で痛みを発生させます。
特に成長期のお子さまは、骨の成長と筋肉及び筋力の発達がバランスよく成長してくれていればよいのですが、骨の成長速度以上の負荷を練習や試合で課してしまっている状態を繰り返すことで、靭帯や半月板、脛の軟骨部分に炎症と強い痛み、可動制限を生み出します。
時には、脛の骨の一部が剥がれてしまうこともありますので注意が必要です。
また、瞬発力が求められるバスケットボールは、ふくらはぎの筋挫傷(=肉離れ)、アキレス腱周囲の痛みといった症状が発生しやすいのでこれも注意が必要です。